グランドピアノ探しでわかったことあれこれ

かれこれピアノ歴30年に突入しようかという私ですが、自分のお金でピアノを買おうと決意して探してみると、ピアノのメカニック面にかなり疎かったことに気づかされました。

今回は、ヤマハやカワイの「普通の中古グランド」を探していて身についた知識を、知っている人には今更でしょうがまとめてみました。なお、私はヤマハG3Bを購入いたしました。いずれ当ブログで正式にご案内する予定ですが、ピアノ教室開講を見越してのお買い物になります。

ピアノの大きさについて

「ピアノは、大きくなるにつれて性能がよくなる」と言われますが、具体的には、ピアノが大きくなる(奥行きが長くなる)と弦の長さや響板の面積が大きくなるというだけでなく、アクションを含めた鍵盤の長さも長くなり、弾き心地がよくなります。

ピアノを探すときのアドバイスに「買うなら3型(奥行き180cm超)から」と助言されることが多いと思うのですが、音だけでなく、アクションによるタッチの観点からそういう風に言われているのだと思います。

ただ、個人的にヤマハC1あたりの機種は、全く問題なく練習に耐えうるピアノだとは思いますが、感じ方は個人差がありそうです。

ヤマハ・カワイの一般モデル

ヤマハはかつてGシリーズが主力で、その後1ランク上のモデルとしてCシリーズが登場。Gシリーズが落ち着いたまろやかな音、Cシリーズが華やかで明るい音と言われています。1994年からGシリーズは終了となり、一般モデルはCシリーズに統合されました。

カワイは昔、KGシリーズがメインであり、その後1995年にRXシリーズ、2013年からGXシリーズに引き継がれていきます。カワイというと、昔レッスンに通っていた先生のピアノが柔らかくて幅が広い音(弦楽アンサンブル的な音)で、古めのKGではないかと思っているのですが、現在のカワイは芯のある硬めできらびやかな音を目指しているような印象があります。

鍵盤の質について

廉価モデルならアクリル/フェノール鍵盤、少し上のグレードなら人工象牙/人工黒檀となることが多いです。後者の方が吸湿性が上で滑りにくいので、汗をかきやすい人は要チェックです。

1990年前後のヤマハCの人工象牙は黒ずみやすい(無償交換対象になったらしい)ので、状態をよく確認する必要があります。リペアの際にアクリル鍵盤に変えられているかもしれません。なお、フェノール黒鍵でもエンボス加工でザラザラしたものは、割と滑りにくいです。見た目の高級感はありませんが。

これは聞き流して欲しい話ですが、バッハで指替えをする場合などに、アクリル鍵盤でも「もっと滑って欲しい」なんて思ってしまうことがあったり。

アクションについて

1960年代から、鍵盤のアクションがより運動性の高い「ダブルスプリング」のものに変わっています。国産メーカーだと、カワイやディアパソンは新型アクションの導入が遅いので要注意です。例えばカワイKGは、1986年発売のKG-2Eから新型アクションが取り入れられています。

連打性能やトリルの質感向上のためにグランドピアノを買う方も多いでしょうから、必ずご確認を。

音の響きについて

高域で倍音を響かせる「アリコート」(またはデュープレックス・スケール)装置の有無で、音質が結構変わります。現在、新品ピアノには大体アリコートがついています。スタインウェイ的なキラキラした響きを生み出すのに重要な仕組みというわけですね。

中古の場合、ヤマハGシリーズがちょっとわかりにくいです。3本ペダルA, Bつき型番の時代に(1985〜1990年)一旦アリコート不採用となり、その後のEつき型番でアリコートが復活したようです。すでに書いた通りGシリーズは落ち着いた音と言われていますが、アリコートなしの機種はさらにその傾向が強い感じです。

コンサート会場では、アリコート採用の方が華やかでいいわけですが、自宅練習用で考えた場合は、そのキンキンした響きに疲れてしまうという意見も多いです。ピアノの試弾は広いお店のスペースで行うことが多いですが、お家の限られた空間で鳴らしたときにどうなるか想像して検討することも大事になりそうです。