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【自分用譜例】「水の反映」の連符のリズム取り

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ピアノの練習では最近、久しぶりにドビュッシーの「水の反映」(映像第1集)を弾いています。印象派ど真ん中、まさにドビュッシーらしさ全開のピアニスティックな人気曲ですから、練習した方も結構多いのではないでしょうか(譜面をお持ちでない方は楽譜共有サイトIMSLPでご覧下さい)。

昔は適当に弾き飛ばしていた部分も、今では大いに反省しながらじっくり楽譜を読んで弾くように心がけています。その「弾き飛ばしていた」ところの最たる部分が24小節以降の音域の広いアルペジオ。As音の保続音に乗せて、ゆっくりと主調(変ニ長調)のドミナントを導いていく部分です。

この箇所はテンポを正確に刻んで弾く必要はないのですが、粒の揃った音を出すためにメトロノーム練習をやろうとしたのです。ところが、右手のアルペジオが13連とか14連など不規則になっており、メトロノームを使っても全く合わないという結果に。こんなときはテクノロジーの力を借りようということで、楽譜作成ソフト(Dorico Pro)で譜面を打ち直して、音源も作ってみました。

楽譜をちょっと見やすく

水の反映譜面1
水の反映譜面2

元の楽譜は、安さとボリュームで定評のある(?)井口基成氏校訂の春秋社のものを参考にしているのですが、古い楽譜ですし信頼性は不明ですので、強弱記号等は書き写していません。

この辺りは信頼できる楽譜をご参照下さい……と言えればいいのですが、何版がいいのか未だに分かっていません。

楽譜を自分で書く際、特に音域が広い場合は、オクターブ記号(8va等)の位置をポジション移動(指くぐらせ※)のタイミングに合わせて書くと譜読みしやすくなることに気付きました。今回の例だと、下行する右手のアルペジオが4321、4321という指使いになるので、この区切れのところに合わせてオクターブ記号の初めと終わりが来るように調節しています。

バスのAs音は8分音符で書き、リズムの感覚をつかみやすいようにしてあります。音源の方でもバスは8分音符で刻んでありますが、スマホなど小さなスピーカーだと分かりにくいかも。なお、楽譜のテンポ指定「8分音符=90」というのは私の単純な好みです(消し忘れてしまいました)。音源もこの通りの速度になっています。

PDFファイルも用意しましたので、よろしければお使い下さい。あまりきれいに整えていませんが。

指くぐらせ?

※の箇所で「指くぐらせ」と書きましたが、今回の右手の音型は「くぐらせ」ない方がよいみたいです。「目からウロコのピアノ奏法」で、ショパンのエチュードOp.10-8(今回のような1と4の指のポジション移動がある)について、こんなアドバイスがありました。

1指の折り曲げだけで届かない指くぐりは、つなげることをあきらめて離してしまいましょう。つなげることよりも、むしろ音の質がでこぼこしないように気をつけることの方が大切です。アルペジオはペダルを使う場合がほとんどですし、ペダルを使わないテンポの速いアルペジオはおそらくノンレガートかスタッカートなのです。

72ページより

ペダルを踏んでいる間は無理に音をつなげなくていいということで、アルペジオのテクニックに関して1つ呪縛が解けたというか、ありがたいご指摘でした。

そういえばツェルニーの……

40番練習曲の26番目に、一定リズムの左手に不規則な連符の右手を合わせる曲があるんです。まさに今回のテーマにピッタリな教材!

ツェルニー譜面

とはいうものの、はるか昔ピアノ教室に通っていたときの記憶だと、すごく適当にさらって終わったような記憶があります(田舎のユルい教室ではよくあることなんです)。指導者にとっても、どう扱っていいのかよくわからない教材なのかもしれません。

テンポ88(2拍子としてカウント)というのも異様に速いですね。ツェルニーの速度指定は大体こんな感じですが。

どうでもいい話ですが、「ツェルニー40番」という超ありふれた教材を、楽譜共有サイトIMSLPで検索するのにちょっと手間がかかりました。

The School of Velocity, Op.299

「速さの教程」とでも訳すのでしょうか。Velocityとありますが、MIDIでいうベロシティー(強弱)のことではなくて、多分流ちょうなスピードで弾くための練習曲ということなんでしょうね。

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