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メトロノームは振り子式かデジタルか、どちらがいいの?

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メトロノーム見出し

最近、DTMばかりでなく楽器の練習もしないと……と思うようになり、少しずつピアノに向かう時間を増やしています。

ピアノ練習のお供といえばメトロノーム。最初はスマホアプリでチクタク鳴らしていましたが、電池の減りが早いのでメトロノームを手に入れることにしました。これまで使っていたメトロノームは電子式ばかりでしたから、昔ながらの振り子のメトロノームがいいなと思い、ヤマハのものをネット通販で購入し、アップライトピアノの上に乗せて使っています。

でもデジタル機器の生活に慣れていると、やはりアナログ式では融通がきかないと感じる部分がありましたので、デジタル式等との比較をざっとまとめてみました。

3種類のメトロノーム比較

アナログ振り子式

  • 3000~5000円が中心価格帯
  • ○……芯のあるしっかりした音
  • ○……テンポ設定はスライドで手早くできる
  • ×……音量調節不可、ご近所トラブルに注意

私が購入したのは、ヤマハのNP-90という高さ20cmくらいの機種。細かい感想は後で書くのですが、しっかりした作りで大音量です。

デジタル式

  • 1500~5000円が中心価格帯
  • ○……譜面台にクリップで止められるタイプ、チューナー兼用タイプなど、用途に応じて様々な機種が選べる
  • ○……スイングや裏拍に対応したものも多い
  • ○……極端なスローテンポ・ハイテンポにも対応できる
  • △……ボタン入力だと、素早いテンポチェンジが不可能※。ダイヤル式を回す方式なら心配は不要
  • ×……多くの機種は無機質なビープ音で音楽的ではない

※タップテンポ(ボタンをタップしてリズムを刻むと、その速度を検出してくれる機能)対応のものを買うとよいです。お気に入りのテンポを登録できるメモリー機能があるとなお便利。

刻み音が選べて、メモリー機能に対応して……というデジタルメトロノームを探そうとすると、5000円くらいの出費は必要かも。下のセイコーSQ200あたりの機種が良さそうな感じですが、タップテンポには非対応とのことです。

私は10年くらい前、コルグのシンプルな電子式を使っていました(もらい物で、自分でお金を出したわけではないのですが)。ぜいたくを言わなければまあこれで十分なのかもしれません。

スマートフォンアプリ

  • 無料~800円ほど。もちろん端末代は別
  • ○……高機能。だんだんテンポアップしたり、テンポをパーセントで増減できたりと柔軟
  • ○……カウント音が様々な種類から選べる
  • △……楽器練習では大音量が必要。電池の減りも速い

こうして並べると、スマホはやっぱり便利ですね。使わなくなった端末をメトロノーム専用機にしてしまうのが一番でしょうか。

メトロノームアプリは、かなり開発が簡単な部類でしょうから、クオリティー玉石混淆のものが山ほどあって選ぶのに一苦労です。ただ、私の使っていたもの(イギリスのStonekickという開発元らしい)は「指定テンポの50%」という感じで、速さをパーセントで相対的に指定できるので、こういう便利さはアナログにはありません。

どこかで聞いた話ですが、メトロノーム練習をするときは速いテンポと遅いテンポを交互に繰り返すとよい刺激になるということで、そういった用途で非常に役に立ちます。

個人的にこの「速→遅→速→…」の練習法はとても効果的だと思っています。以前は「そのテンポで完璧に弾けない限り、速度を絶対に上げちゃダメ」という考えだったのですが、今は「練習の初期段階でもちょっとずつ速いテンポを試してみて、ある程度完成形の予想イメージをつかんでおくのが大事なのでは」と考えを改めるようになりました。

アナログ式を買ってみたよ

さて、冒頭にも書きましたが、振り子式のメトロノーム(ヤマハNP-90)を買ってわかったアナログ式の使い勝手を書き並べてみます。

割と大音量です

このメトロノームは高さ20cmで、標準的なサイズだと思います。振り子メトロノームを自宅で使ったことはないため驚いたのですが、とにかく大音量です。アップライトのフォルテッシモに全く負けません。18畳の部屋の隅に移動させても、部屋全体に響き渡ります。拍頭の「チーン」がなければ大工仕事の音と間違えてしまうかもしれません。

ものすごく当たり前のことですが、アナログなメトロノームに音量調節つまみなどというものはありません(買うまで気付かなかった……)。楽器なら、ミュートをつけるとか弾き(吹き)加減でコントロールするとかの対処ができますが、それも不可能です。どうしても音量を絞りたければ、ゴミ箱か何かで覆いをするしか……

ということで、記事タイトルにあるアナログ式の「盲点」は音量調節の問題です。極めて当然のことなのですが、まったく軽視していました。

メトロノームを自宅に置いたときにどのぐらいの音量で鳴るのかは、実際に買ってみないとわかりませんので、集合住宅など音量に気をつけなければいけない環境では、調整のきくデジタル式の方が無難だと思います。

振り子式はどちらかというと、一般家庭よりもある程度広い練習室のような空間で使うのがベストかもしれません。小型のデジタル式を、無理に音量を上げて使うよりも遙かにいい音がするはずです。

テンポ設定はスムーズ

アナログ式は、おもりの位置を上下にスライドさせることでテンポを調整するのですが、慣れてくれば素早く変えることができるので、アナログだからといって劣ることはないと思います。むしろデジタル式で、ボタンをポチポチ操作しなければいけない機種よりもずっと楽です。

デジタル式でも、下のセイコーSQ60のようにダイヤルをくるくる回す方式でしたら、楽にテンポ設定ができそうですね。

ネジ半回転で、1分近く鳴らせる

振り子式メトロノームは定期的なネジ巻きが必要になるわけですが、ちょっと膜だけでかなり長い時間鳴らせるのは結構ビックリです。この辺りの心配はまったく要りません。

試しに時間を計ってみると、ネジ半回転を5回巻いただけで、テンポ120では4分半も鳴り続ける結果になりました。1回巻けば1分近くキープする感じですから、加減もわかりやすいと思います。

メトロノームの「そもそも」のお話

今回の記事はこれでおしまいですが、メトロノームについてあれこれ書いているうちに「そもそも、何のためにメトロノームを使うんだっけ」と考えるようになりました。

その答えは割と明確で、「正しいリズムを把握するため」という目的があるわけですが、こんな疑問がふと頭によぎるのです。

  • そもそも「正しいリズム」って何だろう?きっちり時間を等分したものが本当に「正しいリズム」なの?
  • 漫然とメトロノームを鳴らして練習しても、リズム感は身につかないよね?

メトロノームを鳴らすとき、この辺りをもっと考えて使わないと逆効果な気がします。私自身の演奏もリズム感の悪さを感じるところもありますので……また別記事にしたいと思います。

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